-漢方

2009年7月アーカイブ

漢方薬と副作用

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漢方薬には副作用はない。といわれます。しかしこれは考え方による違いが大きいのではないかと思います。

というのは西洋医学の薬の場合、たとえば解熱剤であった場合、熱を下げる為の薬です。ですので熱を下げる以外の作用が身体に起こるのであればそれは副作用であると考えられます。その中でも特に、悪影響と考えられるものを一般的に「副作用」と呼んでいることになります。これは身体に悪い...という作用だけでなく、例えば眠くなるなどの生活する上でなんらかの害となる可能性があるものも含まれています。

では、漢方薬はどうなのかというと、漢方薬は痛みを止めるとか熱を下げるとかピンポイントで焦点をあてた処方をしません。基本的な漢方医学の考え方の通り、患者の心身の「証」のバランスを整えるための処方をします。おおざっぱな言い方になりますが、患者が「陰」「陽」で「陰」に傾いていれば、それを「陽」の側に持っていくための処方です。(もちろん実際にはもっと色々な証から複合的に処方するわけですが)

ですので、漢方薬はこの症状を治すというよりも心身のバランスを整えることを目的としているため、この作用だけのために使う...というわけではないので、どれが副作用というわけではないと考えられているのだと思います。
(それでももちろん、その中でも特に悪影響と思われるものを副作用と呼ぶ人ももちろんいらっしゃいます)

漢方医学の証

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漢方医学の「証」というのは、患者の体質や症状の特徴などの状態を客観的に分類する為の基準になります。
それは、「陰・陽」「虚・実」「寒・熱」「表・裏」といった全体的な状態を表す基準と、人間の体内を循環していると考えられている「気・血・水」の状態によりその「証」を診立てます。

きちんと「証」を診立てるにはもちろん漢方医学をしっかりと勉強する必要がありますが、簡単にいうと、まず「陰・陽」というのは、そのイメージどおり、「陰」が暗いとか冷たいなどの状態を指し示しています。つまり、冷えがある状態、顔色が青白い状態などが「陰」です。そして「陽」は明るいとか暑いなどの状態を指しますので、「陰」とは逆に、暑がりだったり、顔色がよい状態のことになります。
このような形で、患者を全体的に診立てて「証」を立てていくのです。

「陰」と「陽」でみると、「陰」が顔色が悪い「陽」が顔色がいいだけに着目すると、「陰」が悪い状態で「陽」がいい状態なのか?と思いがちですが、そうではなく、「陰・陽」どちらに偏りすぎていてもバランスが悪いと考えられます。
ですので、ただ顔色だけといったものではなく、もっと深く様々な角度から「証」を立てていくのが漢方医学の重要な点であり難しい点なのでしょう。

 

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漢方医学と西洋医学の大きな違いは、まず病気に対しての認識の仕方です。
というのは、漢方医学では不調があった際に、どこが悪いのか...といった悪い部分を探すのではなく、心身全体のバランス、体質など、その患者が全体としてどういう傾向にあるのかといった全身的な見方をして、その体質を変えたり、バランスを整えたりするための処方を考えます。つまり同じ症状を訴えていても、体質が異なる人であれば違う処方となるということです。

一方、西洋医学は不調があった際には、どこが悪い部分なのか...という、異常な箇所を探します。漢方医学が身体全体をひとつのものとして考えるのに対して、西洋医学は身体を細かく分けて考え、原因となる部分を探し出し、その箇所やその状態により「病名」をつけ、それにより治療を行います。つまり、同じ症状であれば、体質が異なっていたとしても同じ治療になるということです。

これらは、どちらの方が優れているというものではありません。正しいのはひとつというものではないと思います。
西洋医学の問題点があるように、漢方医学にも問題点はあるでしょう。ですから、場合によって使い分けるなど、どちらにも傾倒しすぎないことが大切なのではないかと思います。

 

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漢方医学

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漢方医学というのが最近注目を集めています。
漢方というと中国というイメージがありますが、漢方医学は中国が起源ではありますが、実は日本育ちの医学なんです。

漢方医学は中国医学の流れを汲んでいますので、もちろん中国が起源です。この中国医学が5~6世紀ごろに日本に伝来しました。そして10世紀ごろから日本の風土や気候、それに日本人の体質などに合わせて独自に発展していった結果、今の「漢方医学」へと繋がります。だから、漢方医学というとなんとなく中国の医学という印象がありますが、そしてそれは間違いではないのですが、日本人にあった形で発展した日本人のための医学といえるかと思います。

ちなみに、漢方医学の源流である中国医学は、その後西洋医学なども取り入れた中医学として中国で発展していきました。
中医学と漢方医学は育ち方こそ違いますが、兄弟のような関係といえるのではないでしょうか。

さて、現在、薬局などでも漢方薬が手軽に手に入るようになり、漢方薬は一般的にかなり普及してきました。
それは西洋医学で用いる薬の副作用などへの心配から...というのも一因ではあると思いますが、やはり日本人向けに発展したものだからこそ受け入れやすいのかもしれません。

 

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